2017年12月5日火曜日

Knobless Wonder

Knobless Wonderは、VK3YEが開発 した単一周波数のSSBトランシーバである。このトランシーバは、ツマミが無く極めてシンプルな構造をしている。今回、7.15909MHzの水晶発振子を使い、7.160MHz版を作った。出力2W程のQRPであるが、数局とQSOした。電波品位に関しマイナス評価は、今の所ない。
ファイルは、Download siteのKnobless Wonderフォルダからダウンロード可能。






Knobless Wonderで最も重要となるのは、クリスタルフィルタである。水晶発振子は、中華の49US(小型の背が低いタイプ)を入手し、FRMSで特性を測った。最適値では無いが、LSBでのキャリアポイントは、7.1607MHzである。日本国内の7MHz帯運用状況から、1kHZステップでの運用が暗黙の了解なので、1kHZに丸める事が望ましい。従って、このフィルタは使えない。(キャリアポイント有りき、フィルタ帯域である。)



キャリアポイントを7.160MHz±100Hzを目標値とした時、市販部品で作れるフィルタである。一般的に、この様なSSBには不向きと思われる狭帯域となる定数は選ばないであろう。だが求めている物は、HiFi音質でなく、通信に必要な実用レベルの音質なので、これで良い。







オリジナルを改造した回路図である。オリジナル回路のコレクタ抵抗は、ゲインが不足することから、インダクタに交換。更に、低周波出力はスピーカーマイクを使う為にゲインを向上させた。






基板サイズ 73 × 95
pcbeでパターン設計し、中華にPCBを注文した。中華に発注したPCBで組立たが、終段で異常発振した。パターン引き回し上の単純なミスであった。左は、修正済みのパターン。